氷菓 第6話 大罪を犯す
大罪というくらいだからもっとこう大きな犯罪の香りのするイメージをしていたら、実際は登場キャラの意外な一面を掘り下げる中で7つの大罪の話も絡めてみました、という氷菓としてはいたって平常運転ともいえる話でした。
正直ちーちゃんって掴みどころがないですね。確かに目の前の気になる出来事に気を取られて数学の授業で怒っていたことを忘れていたのは天然な性格からきたものだと思います。しかし、彼女にとって何が気になるのか、そしてどんな時に感情を爆発させるのか、その基準が今の段階では不明な点が多いことは確かです。
それにしても、何がなんだかよく判らないけど、とにかく気になります、は強引にも程があるだろと思います。まあそれもちーちゃんの性格からしたらそれもアリかと思えてしまうくらい、彼女の好奇心旺盛さは今回も絶好調でした。この後さらに机に寝そべりそこから首を捻る感じで奉太郎に懇願するポーズはなんと形容したらいいのやら。とにかく、そういう普段ではありえない格好で奉太郎にお願いするちーちゃんは今後も進化していくのでしょうか。
今回は登場キャラをより深く知ってもらうことに重点が置かれていたせいか、謎解きの方はちょっと地味な印象を受けました。奉太郎が披露する推理はあくまで料理のスパイス的なもので、実際はキャラの内面や葛藤といった学生ならではの心境の変化を楽しむ青春群像劇、みたいな視点で見られれば結構楽しめるのではないかと。


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